本記事では、サステナビリティ検定「サステナビリティ・オフィサー」の概要と合格までのロードマップについて案内をします。
筆者は、銀行で法人営業に勤務していますが、2025年におよそ10時間弱の学習で合格しました。
その際の使用教材含め、紹介をします。
また、このあと冒頭では、少しわかりずらいサステナビリティ検定とサステナビリティー・オフィサーの資格概要も説明します。
サステナビリティ検定「サステナビリティ・オフィサー」とは
サステナビリティ・オフィサー試験は、一般社団法人金融財政事情研究会が実施する「サステナビリティ検定」のひとつです。
サステナビリティ検定は本資格の「サステナビリティ・オフィサー」と「SDGs・ESGベーシック」の2種があります。
金融財政事情研究会のHP:https://www.kinzai.or.jp/kentei/5j2.html
サステナビリティ・オフィサー
対象者として、主に金融期間のなかでも
、法人融資・サステナビリティなどの専門業務に携わるスタッフや、事業会社のサステナビリティ推進の担当社員や経営者が挙げられています。
また、SDGs・ESGベーシック資格の合格者でさらに知識を高めたい方なども想定されています。
そのため、後述のSDGs・ESGよりも専門性と難易度が若干高いとの声があります。
また、サステナビリティ・オフィサーは環境省認定制度の「脱炭素アドバイザーベーシック」の認定試験でもあります。
脱炭素アドバイザー資格制度とは、企業の脱炭素への取組をアドバイスのできる人材の育成に資する民間資格制度について、環境省が認定を行う枠組みです。
これにより、サステナビリティ・オフィサーの合格者は、名刺等に「環境省認定 脱炭素アドバイザーベーシック」の名称を記載することができるとされています。
SDGs・ESGベーシック(ご参考に…)
サステナビリティー・オフィサーと同様に金融財政事情研究会が運営実施をするサステナビリティ検定のひとつですが、公式サイトによれば、難易度と専門性の範囲が異なります。
よって、対象者が異なっていたり、サステナビリティ・オフィサー合格による脱炭素アドバイザーの認定試験の枠組みから外れていたりします。
本試験対象者は、金融機関の全職員、SDGsやESG知識の獲得に興味関心のある方と幅広くなります。
ですので、個人的見解ですが、サステナビリティー・オフィサーに比べて、SDGs・ESGベーシック試験は、企業の脱炭素支援やカーボンニュートラル対応というよりも、一般的なSDGsやESGの知識獲得に主眼が置かれていると言えます。
申込方法 受験場所
本資格は、金融財政事情研究会の運営のもと、全国のテストセンターにて通年実施。
受験者が下記リンクの試験概要に記載のあるCBT-Solutionsウェブサイトにて日時と場所を予約して受験する形式です。
そのため、受験者ごとの状況にあわせて実施できます。
勉強教材・スケジュール
使用教材
使用教材は金融財政事情研究会の公式問題集のみです。
あまぞん写真
問題集形式にしては、解説もしっかりとありますが、
体系的に整理して理解するには難しい形式となっています。
ですので、2周目にて全体感の理解が進むといった印象がありました。
勉強方法・スケジュール感
使用するものは先述の問題集のみです。
私は、あまり知識のない状態でのスタートでしたが、10時間(2週間)で合格のイメージです。
その中で、先述の公式問題集を2周周回しましたので、その実施方法について共有です。
※あくまで渡しの場合の共有なので、あくまでイメージとしてさらっとおながしください。
① 1周目
1問ずつ解きながら解答解説を確認しながら丁寧に進めていく。
関連する問題やテーマには立ち返りながら体系的に理解することを心がける。
② 2周目
2周目も、1周目同様に問題をとき解答を確認していく。
テスト範囲の全体感を振り返るように体系的に理解して各問題の理解をつなげていくイメージ。
その際に正誤について各問題チェックを付けていき、最後合格水準にあるか確認。
本番について
あくまで、主観ですが、公式問題集よりも本番のほうが難しく感じました。
2周目で9割以上正解しましたが、本番で8.5割とやはり本番の方が難易度はあがった印象です。
要因として、公式問題集にない問題や、問題集にあまりない形式での出題がなされたことでした。
特に、形式として、「不正解な問題の数を選べ」などの形式が問題集と比べてかなり多く出題されたことは予想外でした。
これによって、より基礎知識の記憶や、よりしっかりとした理解が求められる試験出会ったと感じました。
感想
今回、会社から求められての学習取得でしたが、金融機関の法人営業担当として、現在のサステナの潮流がある中で、その背景を理解することが重要であることは常々感じていたので、良い機会となったと感じました。
本試験の範囲は以下と広いですが、網羅的に学習できる貴重な試験とも感じました。
【試験範囲】
①SDGs・ESG・サステナビリティの基礎知識
②企業のサステナビリティ活動
③サステナビリティと金融
④実践事例問題
関連資格など
ちなみに、サステナビリティ・オフィサーの関連する資格としては、
上記紹介した同じサステナビリティ検定のひとつSDGs・ESGベーシック以外だと下記のようなものがございます。
- サステナブル経営サポート 銀行業務検定協会
- SDGs・ESG金融 一般社団法人金融検定試験
- GX検定ベーシック スキルアップNext
などなど…
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